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Voicemod を配信で試してみた──ボイスチェンジャーの使い心地と注意点

Voicemod を配信で試してみた──ボイスチェンジャーの使い心地と注意点

Voicemodを試したことがあります。配信で声を加工してみたいと思ったのがきっかけで、インストールしていくつかのボイスプリセットを実際の配信で使ってみました。

結論から言うと、導入のハードルは想像以上に低く、OBSとの連携も数分で終わりました。一方で、常用するかどうかは配信スタイルとの相性次第だと感じています。

(2026年9月10日 追記) この記事を書いてから半年たち、状況が変わりました。Voicemod は有料版に払ったうえでアンインストールしています。理由は後半の「その後」の章に書きました。前半は書いた当時の内容をもとに、数字や仕様だけ現在のものに直しています。


Voicemodにできること

Voicemodには大きく2種類の機能があります。

ボイスプリセット(声そのものを変える)

男性声から女性声への変換、ロボット声、ピッチを下げた低音ボイスなど、多数のプリセットが用意されています(公式サイトの表記では200種類以上。2026年9月確認)。

私が試した中では、ロボット声とエコーがかかった声が面白かったです。ホラーゲーム配信でエコー声を使ったときは、チャット欄でも反応があって雰囲気作りに一役買ってくれました。

サウンドボード(効果音を瞬時に再生する)

あらかじめ登録した効果音をキーボードショートカットで即時再生できる機能もあります。「笑い声」「ドラムロール」「ゲームオーバーの音」などをリアクションとして使えます。Stream Deckと組み合わせなくても、手軽に音声演出ができるのは便利です。


OBS Studioとの連携方法

  1. Voicemod公式サイトからアプリをダウンロードしてインストール
  2. Voicemodアプリを起動して、使いたいマイクを選択し、ボイスプリセットをONにする
  3. OBS Studioの「音声設定」から「マイク(入力)」を、Voicemod の名前が付いた仮想マイク(私の環境では「Voicemod Virtual Audio Device (WDM)」)に変更する

これだけで、OBSに流れる声がVoicemodで加工された声に切り替わります。初回は「本当にこれだけ?」と拍子抜けするくらい簡単でした。

ただし、この手順3が後で効いてきます。OBS のマイクを Voicemod に切り替えた時点で、配信に乗る声はすべて Voicemod を通ることになります。詳しくは後半で書きます。


無料版と有料版の違い

Voicemodは無料で使い始められますが、無料版で使えるボイスは毎日入れ替わる限られたものだけです。サウンドボードも無料版は1つまでで、有料版(Pro)にすると全ボイスがいつでも使え、サウンドボードも無制限になります(2026年9月に公式ヘルプで確認)。料金と購入形態はアプリの中で表示される仕組みなので、この記事では金額を書きません。

私はまず無料版で試して、配信に合うかどうかを確認しました。無料版でも「声が変わる」体験は十分にできるので、いきなり課金する必要はないと思います。気に入ったプリセットが無料ローテーションから外れてしまうのがもどかしくなったら、有料版を検討する頃合いです(私はその後、実際に有料版へ払いました。顛末は後半に)。


配信で使ってみた印象

実際に配信で使ってみて感じたことをいくつか挙げます。

  • 企画配信との相性が良い: ホラーゲームやTRPGなど、声の演出が意味を持つ配信ジャンルでは効果が大きい
  • 常用は好みが分かれる: 雑談配信やカジュアルなゲーム配信で毎回ボイチェンを使うと、逆に不自然さが出ることもある
  • VTuber活動の入り口としては手軽: 高額な機材なしに、まずボイスチェンジャー配信を試してみたい人にはちょうどいい
  • 遅延はほぼ感じない: リアルタイム変換なので音声の遅延が心配でしたが、体感では気にならないレベルでした

その後(2026年9月10日 追記): 有料版に払ったうえで、アンインストールしました

この記事を書いた後、気に入ったプリセットを固定で使いたくなって Pro に払いました。そして今、Voicemod は入っていません。アンインストールしたきり、PC を替えてからも入れ直していません。

やめた理由は、上に書いた「常用は好みが分かれる」でも、加工した声の不自然さでもありません。よく落ちるからです。

落ちると「声が変わらない」ではなく「声が消える」

Voicemod は、マイクと OBS のあいだに挟まって動くソフトです。連携手順の3番目で OBS のマイクを Voicemod の仮想マイクに切り替えた時点で、配信に乗る声はすべて Voicemod を通ります。

だから Voicemod が落ちると、加工が外れて素の声に戻るのではなく、Voicemod を通していた音声がすべて無音になります。 配信には何も入りません。しかも再起動に時間がかかるので、無音の時間がそのぶん延びます。私が使っていた期間では、不具合への公式の対応も遅く感じました。

配信中の無音は自分では気づきにくく、視聴者も音のことはなかなか指摘してくれません。この点はOBS の音量バランスの記事にも書いたとおりです。「落ちたら声が消える」ソフトを毎回の配信でマイクの経路に挟むのは、私には割に合いませんでした。

前半の紹介は、ソフトが動き続ける前提で書いています。ボイスチェンジャーの紹介記事はどれもそうで、私も書いた当時はそこを疑っていませんでした。マイクの経路に何かを挟むなら、それが落ちたときに声がどうなるかを先に確かめておく。 これが半年使って残った教訓です。

声の演出は、いまは何もしていません

自分の声を変える演出は、いまは何もしていませんし、必要も感じていません。

効果音のほうは別のツールに移りました。チャンネルポイント演出の記事でも触れた「たぬえさ3」で対応しています。声の加工はできませんが、それ以外は私の使い方では上位互換でした。

代わりに興味が移ったのが、自分の声ではなく、コメント読み上げの声をキャラ分けして、にぎやかにする方向です。そのために作ったのが Chapi Voice Ensemble で、視聴者ごとに違う声を自動で配役してコメントを読み上げます。読み上げの音は OBS のブラウザソースの中で鳴るので、マイクの経路には何も挟まりません。読み上げ側が止まっても、自分の声は消えない作りです。

これから試す人へ

試すこと自体は、今でも勧めます。導入が簡単で、声が変わる体験は無料で得られます。ただし常用するなら、配信前に次の2つを確かめておくと、私と同じ無音は避けられます。

  • Voicemod を終了した状態で、OBS のマイクに音が乗るか。乗らないなら、落ちた瞬間に無音になる構成です
  • OBS のマイクを素のマイクに戻す手順を、配信中に迷わず押せる場所に用意しておく

まとめ

Voicemodは「声を変えた配信をやってみたい」と思ったときに、最も手軽に試せるツールの一つです。無料で始められるので、金銭的なリスクもありません。

私自身は常用には至っていませんが、企画配信やネタ的な使い方では今でもたまに引っ張り出してきます。 → 2026年9月現在、アンインストールしています。有料版に払ったうえでやめた理由は上の「その後」の章のとおりで、声の質ではなく、落ちたときに配信の音が全部消えることでした。

声を変えるだけで配信の雰囲気がガラッと変わるので、一度は試してみる価値があると思います。常用するかどうかは、落ちたときの備えを用意してから決めてください。

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