配信者のAmazon欲しいものリスト|4つの代替を勧めておいて、置いたのはAmazonだけでした
「いつも配信を見てくれるリスナーから『何か支援したい』と言われた。でも、どうやって受け取ればいいんだろう」
配信を続けていると、こういう嬉しい悩みに出会うことがあります。 一番最初に思い浮かぶのがAmazonの欲しいものリストです。ただ、「本名や住所が漏れないか」「現物よりデジタルギフトがいい」など、配信スタイルによって向き不向きがあります。
この記事の前半では、Amazon欲しいものリストの作り方と身バレ対策、そして国内で使えるギフトサービスを整理します。 後半では、代替サービスを4つ勧めておきながら、実際に置いているのはAmazonリストだけで、支援の受け口は投げ銭サービスだけ、という私自身の実態を書きます。それでも配信機材が実際に届いているので、その話も添えます。
Amazon欲しいものリストとは|なぜ配信者の定番なのか
Amazon欲しいものリストは、自分が欲しい商品をリストにして、そのURLを公開できる機能です。 リスナーはリストから商品を選んで購入し、ギフトとしてあなたに送れます。
スーパーチャットのような「お金(投げ銭)」と違って、現物で届くのが特徴です。
- 配信環境の向上: マイク、カメラ、チェアなどの機材
- 日常のサポート: 飲み物、お米、レトルト食品などの消耗品
- 企画用のアイテム: 激辛食品、レビュー用のガジェット
リスナー側も「何を贈ればいいか」で迷わない
支援する側にとっても、配信者が本当に欲しがっているものが分かるので、「贈ったのに使われなかったら」という不安がありません。 「喉の調子が悪そうだったから、リストにあったのど飴を贈る」といった、配信の文脈と支援がつながりやすいのがリストの良さです。
Amazon欲しいものリストの設定と身バレ対策
作ってそのまま公開するのは危険です。個人情報を守るための設定を3つ押さえます。
1. 「受取人」は活動名にする
リストの設定画面で、受取人の名前を本名から配信用の名義に変えます。 ここを忘れると、荷物の伝票に本名が印字されます。
2. 「お届け先住所」はリスト用に別で作る
本アカウントの住所をそのまま使わず、リスト用のお届け先住所を新しく登録します。 氏名欄を活動名にし、建物名などの欄に「本名 様方」と入れておくと、配達で迷われにくくなります。
3. 「配送先住所を販売者と共有する」を外す
Amazon.co.jpが販売・発送する商品は、贈り主にあなたの住所は見えません。 一方で、マーケットプレイスの出品者(Amazon以外の販売者)が発送する商品は、出品者に住所が渡る経路があります。
お届け先住所の設定にある「配送先住所を販売者と共有する」のチェックを外しておきます。 なおこの項目は、以前は「サードパーティの出品の商品の発送同意書」という名前でした。設定の名称や場所は変わるので、リストを作ったきりにせず、設定画面を定期的に開いて自分の目で確認することをおすすめします。
国内で使えるギフト・支援サービス
「住所登録が不安」「物よりデジタルギフトがいい」という人向けに、Amazon以外の選択肢も整理します。 ただし後述するように、この4つのうち私が実際に置いたことがあるものは1つもありません。ここは調べて整理した一般情報として読んでください。
1. giftee(ギフティ)|少額のデジタルギフト
カフェのドリンクチケットやコンビニ商品など、少額のデジタルギフトを贈るサービスです。 住所のやり取りなしで、数百円から気軽に贈れるので、支援のハードルが低いのが特徴です。
2. AnyGift(エニーギフト)|「配信者が置く窓口」ではありません
以前のこの記事では、AnyGiftを「配信者側が窓口として置くサービス」のように書いていました。これは誤りです。
AnyGiftは、ECサイトを運営する企業が自社サイトに組み込むeギフト機能です(運営元の案内も「自社ECサイトにeギフト機能を組み込む」という企業向けの説明になっています)。 贈り主がAnyGift対応のショップで商品を選び、発行されたURLを相手に送ると、受け取る側が自分で住所を入力する仕組みです。
つまり配信者にできるのは「AnyGiftを置く」ことではなく、リスナーから「AnyGiftで贈りたい」と言われたときに、URLを受け取って自分で住所を入れる側になることです。住所を相手に知られずに現物を受け取れる点は変わりません。
3. 楽天ソーシャルギフト|住所不要で楽天市場の商品を贈れる
以前のこの記事では「楽天ポイントギフト」を挙げていましたが、いま住所不要の現物ギフトとして案内しやすいのは、楽天市場の楽天ソーシャルギフトです。 楽天グループの発表によると、2026年5月1日から本格提供が始まっていて、贈り主が「ソーシャルギフトで贈る」を選ぶと受取用リンクが発行され、受け取る側が配送先を入力すると届く仕組みです。
楽天経済圏のリスナーが多いなら、選択肢として伝えやすいと思います。
4. タイムチケット|自分の時間やスキルを売る
「一緒にゲームをプレイする」「相談に乗る」といった自分の時間をチケットとして販売するプラットフォームです。 支援というより「対価を受け取る」形なので、投げ銭ともギフトとも性質が違います。1対1の交流を価値に変えたい人向けです。
私の実態|4つ勧めておいて、置いているのはAmazonリストだけ
ここからが、他の記事には書いていない部分です。
この記事は「実体験を踏まえて」と書いていました。ですが、上の4つのサービスを配信の支援窓口として置いたことは、一度もありません。 置いているのはAmazon欲しいものリストだけで、お金の受け口は投げ銭サービスだけです。
理由は「比較して選んだ」というより、必要になったことがないからです。 リスナーから「支援したい」と言われたとき、Amazonリストと投げ銭の2つを案内すれば会話が済んでしまう。3つ目、4つ目の窓口を増やす動機がそこで消えます。
一般記事は「複数の窓口を用意して、リスナーが選べるようにしましょう」と書きます(以前のこの記事もそうでした)。 でも実際には、窓口を増やすほど、どれで支援すればいいかをリスナーが迷う側面があります。ひとつの配信者が持つ支援窓口は、多くて2つで足りるというのが、いまの私の答えです。
それでも、Amazonリストで配信機材は届きました
「置いてあるだけ」ではありません。 Amazonリストからは、配信機材など、この記事で例に挙げたような使い方で実際に届いています。
投げ銭と違うのは、届いたものが配信にそのまま映ることです。 「リストにあったあれ、届きました」と配信で使ってみせると、贈ってくれた人には「使われている」ことが見えます。お金の支援は金額を読み上げて終わりですが、現物の支援は配信環境に残り続ける。ここがリストを置き続けている一番の理由です。
設定は「記事のとおり」にしてある。でも、それは作ったときの話
私のリストは、受取人名・お届け先・販売者との住所共有を、この記事の前半に書いたとおりに設定してあります。
ただ、正直に書くと、この記事を書き直すまで「配送先住所を販売者と共有する」という項目名に変わっていたことを意識していませんでした。 設定は一度やれば終わりだと思いがちですが、項目の名前も場所も、こちらが何もしなくても変わります。「今日も普通にリストが動いている」ことと、「設定が作ったときのままである」ことは別です。
これはStreamlabsとStreamElementsの記事で、投げ銭の出金期限を知らなかった話を書いたときと同じ構造です。壊れていないものは確認しない。だからこそ、リストの設定画面は年に一度くらい開いてください。
投げ銭との使い分け
私の場合、受け口は「Amazonリスト」と「投げ銭サービス」の2つです。使い分けはこうなっています。
| 支援の形 | 向いているもの | 配信での見え方 |
|---|---|---|
| Amazon欲しいものリスト | 機材・消耗品など、具体的に欲しい物がある | 届いた物が配信に映る |
| 投げ銭 | 金額で応援したい・物を選ぶのが面倒 | 名前と金額が流れて終わる |
投げ銭は、どのサービスで受けるかによって手取りが変わります。その比較は投げ銭の手取り比較の記事にまとめました。 また、投げ銭の収益を月ごとに整理したい場合は、ブラウザだけで動く配信収益ダッシュボードを公開しています。現物支援は金額に出てこないので、リストで届いたものはこちらには入りません。「お金で受けた支援」を把握する用途です。
まとめ|窓口は2つで足りる。ただし設定は見直す
- Amazon欲しいものリストは、受取人名・お届け先住所・販売者との住所共有の3つを設定してから公開する
- 代替サービスは存在するが、私自身は置いたことがない。AnyGiftは配信者が置く窓口ではなく、贈り主がショップ側で使う機能
- 私の受け口はAmazonリストと投げ銭の2つだけ。それで配信機材が届いている
- リストの設定は作ったきりにせず、項目名が変わっていないか定期的に開いて確認する
支援は強制するものではありません。ただ、「応援したい」と言われたときに案内できる窓口を1つか2つ持っておくと、その気持ちを素直に受け取れます。 まずはAmazonリストの設定画面を開くところから始めてみてください。

