Nightbot完全ガイド|コマンドより先に「タイマー」と「NGワード」を入れた方がいい話
「配信中にゲームをプレイしながら、チャット欄を見て、荒らしに対応して、新規さんへの挨拶もして…全部同時にやるのは無理!」
配信者あるあるです。 その負担を減らしてくれるのが Nightbot(ナイトボット)。TwitchとYouTube両対応の、完全無料で使えるチャットボットです。
先に、この記事を書いている人間の正直なところを白状します。
私は Nightbot を今も使っていますが、よく紹介される「!discord などのコマンド」は作っていません。 実際に使い続けているのは定期メッセージ(タイマー)の方です。
そしてもう一つ。チャットの荒らしには実際に困っているのに、NGワードはほとんど設定していませんでした。 理由は単純で、何を登録すればいいのか分からなかったからです。
なのでこの記事は、前半で基本(導入手順とスパム保護)を押さえ、後半でそのズレの話を書きます。同じ状態の方は、後半だけ読んでも構いません。
Nightbotにできること
Nightbotは、配信のチャット欄で3つのことを自動で代行してくれます。
1. チャット自動管理(モデレーション)
URL連投・スパム文字・同一コメントの連打・設定したNGワード等を自動で削除・タイムアウトします。 「モデレーター(コメント管理役)がいない配信者ひとり枠」でも、ある程度のチャット治安を保てます。
2. 定期メッセージ(タイマー)
「10分ごとにDiscordの招待リンクを自動投稿する」「15分に1回、配信ルールをチャットに流す」 こういった定期的な告知を、完全自動で行えます。
後半で書きますが、私が実際に使い続けているのはこれです。
3. コマンド自動応答
「!discord と打つと招待リンクを返す」「!spec と打つとPC構成を返す」
視聴者が「そのコントローラー何使ってるの?」と聞いた時に、!spec 一発で答えが出る仕組みを作れます。
Nightbotの導入手順(3ステップ)
ステップ1:公式サイトでログイン
Nightbot公式サイト(nightbot.tv) にアクセスし、「Sign Up」からTwitchまたはYouTubeでサインインします。
ステップ2:チャンネルとNightbotを連携する
ダッシュボードの「Join Channel」ボタンを押すと、Nightbotがあなたのチャットに入ってきます。
ステップ3:配信開始後にNightbotをモデレーターとして設定する
Twitchの場合:チャットに /mod nightbot と打ち込む
YouTubeの場合:YouTubeのコメント管理画面からNightbotアカウントをモデレーターに設定する
これだけです。あとはダッシュボードから設定を追加するだけ。
よく紹介されるコマンド5選
| コマンド名 | 返答内容の例 | 説明 |
|---|---|---|
!discord | Discordサーバーはこちら → [URL] | 毎回URL貼る手間がなくなる |
!sns | Xアカウントはこちら → [URL] | 配信者のSNSへ誘導 |
!rule | ルール:ネタバレ禁止 / 荒らし即BAN / 初見歓迎! | ルールを全員に伝えやすい |
!spec | CPU:i9-13900K / GPU:RTX 4090 / RAM:32GB | 機材を聞かれた時の定番 |
!schedule | 毎週水・金・日曜の21時から配信予定! | 次回配信の告知に使える |
どのサイトでもこの表が載っています。私も最初はここから設定するものだと思っていました。 ただ、実際に配信を続けてみると、優先順位はここではありませんでした。
ここからが本題1|使い続けたのはコマンドではなく「タイマー」でした
理由ははっきりしています。
コマンドは、視聴者が打って初めて動くからです。
!discord を作っても、視聴者がその存在を知らなければ誰も打ちません。そして視聴者は、コマンドがあること自体を知りません。 常連さんが増えて「このチャンネルには !discord がある」と認識されるまで、その機能は基本的に眠ったままです。
つまりコマンドは、すでに人が集まっている配信ほど効く機能です。ひとり枠を始めたばかりの段階で真っ先に作っても、動く場面がほとんどありません。
一方、定期メッセージ(タイマー)は誰も何もしなくても流れます。 視聴者が0人でも、5人でも、同じように動きます。
- Discordの案内を15分おきに流す
- 配信ルールを定期的に出す
- 次回の配信予定を告知する
配信者が打たなくても、視聴者が知らなくても、勝手に仕事をしてくれます。最初に設定して効果が出るのは、間違いなくこちらです。
タイマーを入れるときの注意
1つだけ気をつける点があります。間隔を短くしすぎないこと。
同じ告知が数分おきに流れると、チャット欄がボットの発言で埋まって鬱陶しくなります。視聴者の会話が押し流されると逆効果です。15分前後から始めて、様子を見ながら調整するのがおすすめです。
Nightbot のタイマーには「一定のチャット行数が流れないと投稿しない」という設定もあります。これを併用すると、誰も喋っていない静かな時間にボットだけが連投する状態を防げます。
ここからが本題2|困っているのに、NGワードを設定していませんでした
こちらの方が、正直に書くのが少し気まずい話です。
私が実際にチャットで困ってきたのは、この3つです。
- URL・宣伝スパム(外部リンクの貼り付け、自分の配信の宣伝)
- 指示厨(プレイに口出しされる。「そっち行け」「それ違う」)
- ネタバレ(先の展開やボスの情報を書かれる)
はっきり困っています。それなのに、NGワードはほとんど設定していませんでした。
サボっていたというより、何を登録すればいいのか分からなかったというのが実際のところです。荒らしは毎回同じ言葉で来るわけではありませんし、思いついた語を1つ2つ足しても、次に来る荒らしはその語を使いません。ゼロから語彙を並べる作業が、単純に重いのです。
実は、3つのうち1つはNGワードが要りません
整理してみると、対処法は同じではありませんでした。
URL・宣伝スパムは、NGワードではなくスパム保護の設定で止まります。
Nightbotのダッシュボード →「Spam Protection」で、URL(リンク投稿)をオンにしてモデレーター以外は貼れないようにする。これだけです。語を1つも考える必要がありません。私が一番困っていたものが、実は設定1つで機械的に消える種類のものでした。
同じ場所で、以下も合わせて有効にしておくと安定します。
- Excessive Emotes(絵文字連打): オン(中程度に設定)
- Repetitive Text(同一コメント連打): オン
- Excessive Caps(大文字連打): オン
最初は「全部最強」より少しだけ弱めに設定しておき、誤爆(普通のコメントが削除される)を確認しながら調整するのがコツです。
残る2つ(指示厨・ネタバレ)は、正直に言うと完全には防げません
こちらは言葉で来るので、NGワードの出番です。ただし先に正直に書いておくと、これらを100%止めるのは無理です。
指示厨は「そっち行った方がいいよ」のように、単語だけ見れば普通の日本語で来ます。ネタバレも作品ごとに固有名詞が変わります。機械で完全に判定できる性質のものではありません。
それでも、定型的な言い回しはかなりの割合で決まっています。 指示厨には指示厨の頻出パターンがありますし、ネタバレも「この先」「ラスボス」「実は○○」のような定型表現を伴うことが多いです。そこを押さえるだけでも、目に入る回数は確実に減ります。
問題は、その定型パターンを自分の記憶から書き出すのが難しいことでした。困っているときは対応で手一杯で、後から思い出そうとすると出てこないのです。
なので、辞書を作るツールを用意しました
この「何を登録すればいいか分からない」を埋めるために、NGワード辞書メーカーを作りました。
ジャンル(ゲーム実況・雑談・歌枠など)と強度(緩い/標準/厳しい)を選ぶと、カテゴリ別のNGワード辞書が一括で出ます。指示厨・ネタバレ・なりすましといった、配信でよく来る型があらかじめ分類されているので、ゼロから語を絞り出す必要がありません。
Nightbot 向けには Blacklist 形式でそのまま出力されるので、コピーしてダッシュボードに貼り付けるだけで登録できます。YouTube・Twitch の設定画面用の形式にも同時に対応しているので、複数プラットフォームで同じ辞書を手作業で入れ直す手間もなくなります。
- NGワード辞書メーカー: https://www.chapilab.com/tools/ng-dict
無料で、登録も不要です。私自身が「何を登録すればいいか分からない」で止まっていたので、その状態を埋めるために作ったツールです。
念のためもう一度書きますが、これを入れれば荒らしがゼロになるわけではありません。 言葉は変わりますし、すり抜けるものは必ずあります。それでも「一つも設定していない」状態からは、確実に前に進めます。
まとめ|ひとり枠なら、この順番で設定するのが早い
Nightbotは、モデレーターをお願いできる配信仲間がいない状況でも、チャット管理を安定させてくれる無料のツールです。
設定の順番をおすすめ順に並べると、こうなります。
- スパム保護をオンにする(特にURL投稿の制限)。語を考える必要がなく、即効性が一番高い
- 定期メッセージ(タイマー)を1つ入れる。15分前後の間隔から。視聴者が何もしなくても動く
- NGワードを登録する。ゼロから考えず、辞書ツールで型を入れてから自分の配信固有の語を足す
- コマンドを作る。人が集まってきて「打ってもらえる」段階になってからで間に合う
多くのガイドは4番から始まりますが、実際に効くのは上から順でした。私はコマンドを作っていませんが、それで困ったことはありません。
チャットの荒らしに困っていて、まだNGワードを一つも設定していない方は、まずスパム保護のURL制限だけでも入れてみてください。それだけで体感が変わります。
