2026年、Twitchのチャンネルポイントが全配信者に開放されました。以前はアフィリエイト以上でないと使えなかった機能が、これから配信を始める人にも最初から用意されています。
ただ、いざ開いてみると手が止まります。「報酬って、何を作ればいいんだろう」「引き換えられても、何も起きないんだけど」
C2PS(シーツーピーエス) は、報酬を雛形から作って、引き換えられたときに音・画像・動画・文字の演出をOBSに出す無料ツールです。インストールもファイルの解凍も要りません。OBSにURLを貼るだけで動きます。
正式名称は Chapi Channel Point Studio ですが、長いので C2PS と呼んでください。OBSに追加するときのドック名も、そのまま「C2PS」でご案内しています。
雛形を選ぶだけで、最初の1個ができます
「+ 報酬を作る」を押すと、あいさつ・BGMリクエストといった雛形が並びます。選ぶと名前とコストが入った状態になるので、好きに変えて作成するだけです。
報酬はTwitchの決まりで1チャンネル50個までなので、作成画面には「いま何個使っているか」も出しています。作りすぎて入らなかった、が起きません。
引き換えられたら、音・画像・動画・文字が出ます
演出は1つの報酬に最大5個まで重ねられます。「チャイムを鳴らしながら、0.5秒遅れて星の画像を出して、その上に視聴者の名前を出す」といった組み方ができます。
素材ごとに決められるのは次の4つです。
- 出す位置(プレビューの上をドラッグするだけ)
- 大きさ(画面に対する%)
- 遅延(ミリ秒。ずらして重ねると演出になります)
- 表示時間
文字の演出には {user} と {input} が使えます。それぞれ引き換えた人の名前と、入力された内容に置き換わります。
保存する前に「その場で試す」を押せば、実際の見え方をそのまま確かめられます。視聴者に引き換えてもらってから直す、という順番にならずに済みます。
素材はファイルでもURLでも指定できます
音や画像は、ファイルを登録して使うほかに、URL(https)での指定にも対応しています。
URLで指定しておくと、どの端末のOBSで開いても同じ素材が出ます。配信PCとサブPCを行き来する方や、いずれPCを買い替える予定のある方には、こちらが向いています。
自分の素材を用意する前に動作だけ確かめたい方のために、お試し用のサンプル画像と音を同梱しました。ボタン1つでURLが入るので、まず「引き換えたら何か出る」ところまでを数十秒で確認できます。
引き換えでOBSのシーンも切り替えられます
演出と一緒に、OBSのシーンを指定した名前へ切り替えられます。「〇〇秒後に元のシーンへ戻す」の指定も可能です。
WebSocketの接続設定は要りません。OBSのブラウザソースのプロパティで「ページの権限」を詳細アクセス以上にするだけで動きます。権限が足りないときは、演出の設定画面にその旨を出すので、黙って動かないことはありません。
ほかのツールで作った報酬も扱えます
Twitchの画面や他のツールで作った報酬も、一覧に並びます。Twitchの決まりでオン・オフの切り替えはできませんが、引き換えられたときの演出はここから設定できます。
さらに、それらの報酬をこのツールに取り込むこともできます。同じ内容で作り直す形なので、取り込んだあとはオン・オフも編集もここからできるようになります。
取り込みの途中で視聴者に見えてしまわないよう、複製は仮の名前とオフの状態で作ります。元の報酬をTwitchの画面で消したことを確認できたら、名前とオン・オフを自動で元どおりに戻します。途中でOBSを閉じても、次に開いたときに続きから再開できます。
作り込んだ演出は、保存して使い回せます
気に入った演出には名前を付けて保存しておけます。あとから好きな報酬に貼れるので、報酬を作り直しても演出まで作り直す必要がありません。
貼るとその時点の内容がコピーされます。貼ったあとに微調整しても、保存したほうは変わりません。「なぜこの報酬の演出が勝手に変わったのか」が起きない作りにしています。
設定の控えを取れます
このツールの設定は、OBSの中のブラウザにだけ保存されます。Chapilabのサーバーには何も送っていません。プライバシーの面では安心な代わりに、OBSのキャッシュを消すと設定も消えてしまいます。
そこで、画面下の「設定の控え」から文字列をコピーして、メモ帳などに保管しておけるようにしました。消してしまったときはそこから戻せますし、PCを買い替えたときの引っ越しにも使えます。
控えに入るのは「どの報酬にどの演出を割り当てたか」と「保存した演出」までです。音や画像そのもの、そしてTwitchのログインは入りません(素材は容量が大きく、ログイン情報は控えに混ぜると危険なためです)。素材をURLで指定していれば、戻したあともそのまま動きます。
使い方(3ステップ)
- OBSの「ドック」→「カスタムブラウザドック…」を開き、ドック名に C2PS、URLに操作パネルのアドレスを貼る
- パネルの中の「Twitch でログイン」から入る(必ずOBSの中のパネルから。普段のブラウザでログインしても引き継がれません)
- OBSの「ソース」→「ブラウザ」にオーバーレイのURLを貼る
貼り付けるURLはツールページに書いてあります。所要5分、インストールするものはありません。
詳しくはこちら: C2PS(Chapi Channel Point Studio)
先にある素晴らしいツールについて
チャンネルポイントの演出ツールには、「たぬえさ3」 という定番があります。ガチャのような凝った演出や、素材を画面の中で動かす作り込みまでできる、非常に多機能なツールです。開発にあたっては作者の方にお話を伺い、快く応援していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
そのうえで正直に書くと、作り込みをしたい方には たぬえさ3 のほうが向いています。C2PS は「まず1個を早く動かしたい」に振り切った作りで、機能はあえて絞っています。多機能ツールの設定画面を開いて、そっと閉じた経験のある方に使っていただければと思っています。
できないこと
期待外れを防ぐために、先に書いておきます。
- Twitchの画面や他のツールで作った報酬は、ここからオン・オフできません(Twitchの決まりです。演出の割り当てはできます)
- 演出が出るのは、OBSにオーバーレイを追加したときだけです。追加されていないとパネルに「まだ見つかりません」と出ます
- 報酬は1チャンネル50個までです(Twitchの上限)
- 音・画像・動画そのものは、登録したOBSの中にだけあります。別のPCには持ち越されません(URL指定なら持ち越せます)
- 報酬のアイコン画像は設定できません(TwitchのAPIに口が無いためです)
おわりに
Chapilabの配信ツールはこれで26本目です。すべて無料・登録不要でお使いいただけます。
チャンネルポイントは、視聴者が「見ているだけ」から一歩踏み出す入り口になる機能だと思っています。押したら何か起きる、それだけで配信の空気は変わります。その最初の1個を作る手間を、できるかぎり削ったつもりです。
「こんな機能が欲しい」があれば、ぜひ お問い合わせ からお寄せください。感想をXに書いてくださるときは #C2PS を付けていただけると見つけられます。
