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配信について

配信の終わりは、いつも疲れています。名前を読み上げる代わりに流す「エンドクレジットメーカー」の話

配信の終わりは、いつも疲れています。名前を読み上げる代わりに流す「エンドクレジットメーカー」の話

配信の最後に、その日来てくれた人の名前を映画のエンドロールのように流す。スパチャをくれた人、初見で来てくれた人、コラボ相手の名前を並べて、感謝を伝えて締める。配信のエンディングの解説は、だいたいこう書いてあります。

私はこれを、やっていません。やりたいと思ったことはあります。

この記事の前半は、配信のエンドクレジットの一般論です。後半は、私の締めが実際どうなっているかと、そこから見えた エンドクレジットメーカー の使いどころです。

エンドクレジットの一般論は、3つのことを言います

1. 何を並べるか

映画のスタッフロールと同じで、セクション(見出し)に分けて名前を並べます。配信で使われるのは、だいたいこのあたりです。

  • その日の視聴者・コメントをくれた人
  • スパチャ・投げ銭・ビッツをくれた人
  • 新しくフォロー/メンバー登録してくれた人
  • コラボ相手、手伝ってくれた人
  • 使わせてもらった素材・BGMのクレジット

一番上に「Thank you for watching!」のようなタイトルを置いて、下から上へゆっくりスクロールさせる。これが基本の形です。

2. どうやって作るか

作り方は3通りあります。

  1. 動画編集ソフトで作る: テロップを並べて上へ動かす動画を書き出し、配信の最後に再生する。自由度は一番高いですが、名前が変わるたびに編集ソフトを開き直すことになります
  2. 画像を1枚出す: 名前を並べた静止画を作って数十秒映す。手軽ですが、人数が増えると入り切りません
  3. ブラウザで動くものを流す: 名前を入力するとスクロールが生成されるものを、OBS のブラウザソースやウィンドウキャプチャで取り込む。配信中にそのまま流せます

3. なぜやるといいか、として書かれること

解説記事が理由に挙げるのは、「感謝が伝わる」「配信の終わりがきれいになる」「名前が出るので次も来てくれる」の3つです。この理屈は、私も正しいと思います。

ここまでが一般論です。ここからが、私の実際です。

私の締めは、日によって形が違います

まず事実確認から。2週間前に公開した CRN の記事で、私は「配信の締めでレイドをするとき、毎回少し迷います」と書きました。これは今も本当か、と聞かれました。

正確には、レイドする日もあれば、しない日もあるでした。挨拶だけで切る日のほうが多いくらいです。

つまり私の配信には、決まった締めの形がありません。エンドクレジットの解説は「毎回のエンディングに置きましょう」と書きますが、私の場合、毎回のエンディングという固定の枠がまず無い状態です。

名前を画面に出したことは、ありません

次に、その日来てくれた人やコメント・投げ銭をくれた人の名前を、画面に出したことがあるか。答えは 「やりたいと思ったことはあるが、やっていない」 です。

一度もできていないのに、やりたいとは思っている。この状態のまま来ています。

抜けるのは、気持ちではなく時間帯です

では何が引っかかっているのか。選択肢はこうでした。

  1. 名前を出す許可を取るのが面倒
  2. 名前を読み上げたいが、配信の終わりは疲れていて抜けてしまう
  3. 誰まで入れるかの線引きが決められない
  4. 作る手間に対して、見てくれる人が少なそう

私の答えは 2 です。許可でも、線引きでも、費用対効果でもなく、配信の終わりに、そこまで気が回らない。

これは意外と大事な答えだと思っています。やる気の問題なら「今日はやろう」で解決します。手間の問題なら、道具で減らせます。でも 「配信の終わりは疲れている」は、配信をやめない限り毎回来ます。 何回決意しても、その時間帯にまた抜けます。

一般記事が黙っている前提

ここで気づいたのが、エンドクレジットの一般論が当然のように前提にしていることです。

「その日来てくれた人にお礼を言いましょう」という勧めは、締めの時点で、その日誰が来たかを思い出せる状態を前提にしています。名前を読み上げるには、その場で思い出して、読み間違えずに声に出す必要があります。これは頭を使う作業です。

そして配信の終わりは、その日のうちで一番頭が動かない時間帯です。何時間か喋って、ゲームをして、コメントを追って、その一番最後に「今日来てくれた人を全員思い出す」という作業が置かれている。

解説記事は、感謝を伝えるかどうかを意志の問題として書きます。私の場合、意志はあります。抜けているのは、意志を実行に移す体力が残っていない時間帯に、その作業が置かれていることのほうです。

TwitchTracker の記事で「分析する時間がない」と書いたときと、構造は同じです。やる気ではなく、その作業が置かれている場所が悪い。

エンドクレジットメーカーは、そこを引き受けます

最初に正直に書きます。このツールは、疲れを消しません。 名前を入れるのは自分ですし、誰を入れるかを決めるのも自分です。

このツールがやるのは、「思い出して、声に出す」を「入れておいて、ボタンを押す」に置き換えることです。締めの時点でやることを、1クリックまで減らします。入力は、頭が動いているうちに済ませておけます。

1. セクションと名前を入れます

セクションが見出しで、その下に名前を並べます。初期状態では「Today's Listeners」と「Thank You」の2つが入っていて、セクションは自由に足せます。

名前は改行かカンマ区切りでまとめて入れられます。1人ずつ欄を作る必要はないので、コメント欄から拾った名前をそのまま貼れます。

エンディングの一番上に出るタイトルは別に指定します(初期値は「Thank you for watching!」の枠です)。

2. 見た目を決めます

決められるのはこれだけあります。

  • 色: タイトル・セクション見出し・名前・背景の4つを個別に。カラーピッカーでも、16進数の直接入力でも指定できます
  • 文字サイズ: タイトル(24〜160)・見出し(16〜120)・名前(12〜80)を個別に
  • フォント: 6種類。ゴシック、明朝、メイリオ、MS ゴシック(レトロ)、Impact(力強い)、Georgia(映画風)
  • 背景画像: 任意で1枚アップロードできます
  • 解像度: 1280x720(HD)か 1920x1080(FHD)
  • スクロール速度: 20〜500px/秒。初期値は 80px/秒です

速度は実際に流して決めるのが早いです。名前が多い日は速く、少ない日はゆっくりにすると、尺が揃います。

3. 流すか、録画するか

OBS で配信中にそのまま流す場合は、この画面をブラウザソースとして追加するか、ウィンドウキャプチャで取り込んで、「再生」ボタンを押します。締めにやることが、ボタン1つになります。

動画として書き出す場合は「WebM録画」を押します。ending-credits.webm がダウンロードされるので、編集ソフトに取り込めます。録画は MediaRecorder という仕組みを使うので、Chrome か Edge を推奨します。対応していないブラウザでは警告が出ます。

静止画1枚でいい場合は「現フレームPNG」で、そのときの画面を PNG で書き出せます。

4. 入力は自動保存されます

セクション・名前・スタイル設定は、ブラウザの中(localStorage)に自動保存されます。「自動保存」のチェックは最初からオンです。

私にとって、この機能が一番大きいところです。配信の終わりに入力しなくていい、ということだからです。配信中に「この人の名前を入れておこう」と思った時点で足しておけば、締めでは押すだけになります。前回の内容も残っているので、常連の名前は毎回打ち直す必要がありません。

「疲れていて抜ける」に対する答えは、抜ける時間帯から作業を追い出すことしかありません。ツール側でできるのは、そこだけです。

できないこと

名前は自動では集まりません。 配信サイトと連携しないので、コメントをくれた人やフォロワーの一覧を取ってくることはしません。名前は自分で入れます。

BGM は録画に含まれません。 音声ファイルを読み込んでプレビュー再生はできますが、書き出した WebM に音は入りません。OBS で配信中に流す場合は、BGM は OBS 側で別に再生してください(著作権の管理を分けるための仕様です)。

入力内容はブラウザの中にだけ保存されます。 外部には送りません。裏を返すと、ブラウザのデータを消すと名前も設定も消えます。

誰を載せてよいかは、判定しません。 名前を画面に出されたくない人はいます。そこは自分で線を引いてください。私自身、まずは「Thank You」に固定の文言だけ置いて、名前は本人が了解している範囲から始めるつもりです。

使い始めるまで

  1. エンドクレジットメーカーを開きます
  2. セクションを1つか2つ作って、名前を改行区切りで入れます
  3. 「再生」で流して、スクロール速度を尺に合わせます
  4. OBS のブラウザソースかウィンドウキャプチャで取り込みます
  5. 配信の締めで「再生」を押します

締めの形が日によって違う人ほど、流すだけの締めを1つ持っておくと楽だと思います。レイドする日はレイドで、しない日はクレジットで。私はその使い分けから試します。

関連するツール

  • Chapi Raid Navigator: レイドする日の締め用です。フォロー中で今まさに配信している人を一覧し、誰に最後にレイドしたのがいつかを覚えています
  • お便り読み上げキュー: 読み上げるものを配信前に並べておく、という同じ考え方のツールです。お便りを貼り付けるとキューになり、配信中は1クリックで進みます
  • 配信振り返りノート: その日何をしたかを残すためのものです。クレジットに入れる名前のメモ置き場としても使えます

締めでレイド先に迷う話は、レイド先を選ぶ時間をなくす「CRN」を公開しましたに書きました。今回はその逆側、レイドしない日の締めをどうするかの話です。


エンドクレジットメーカーは無料です。登録も要りません。

「お礼を言いたい気持ちはあるのに、配信の終わりはいつも余裕がない」という方に使ってほしいツールです。使ってみて「ここが足りない」があれば教えてください。

👉 エンドクレジットメーカーを使ってみる

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